紫外線は物質に化学変化をさせる強力な光線です。
日本では特に5、6、7月が特に強いと言われ、その中でも6月の晴れた日の午前10時から午後2時は一番強いとされています。
環境の違いで反射紫外線にも差が大きくあり、例えばコンクリートなら5~6%程度、雪面は約80%とも言われます。
UVAは波長が長く、紫外線の約9割を占め、真皮の中層にまで到達し肌の弾力を保つエラスチン、コラーゲンを変質させます。
UVBはエネルギーが高く、あらゆる方向から表皮にダメージを与え、日焼けを起こします。
日に当たって赤くなる人は角層の薄い色白の人に多い傾向で、赤くならずに黒くなる人よりもUVBによるサンバーンを起こしやすく、紫外線対策が特に大切です。
UVケア化粧品のSPFとはUVBを防ぐ時間の目安です。普通肌の場合、SPF1は約25分とされているので、例えばSPF24は約10時間程度の目安となります。
PAとはUVA防止効果となり、+が多いほどサンタン(シワ、たるみ)の原因となるA波の防御効果が高いとされています。
防御方法には吸収剤と散乱剤があり、吸収剤には旧表示指定成分など刺激が高い成分もあります。
使用環境や時期、肌タイプにより、成分や数値の選択が必要と言えます。
参考文献
化粧品成分ガイド第7版
日本化粧品検定対策テキスト