C₃₀H₆₂と表され、深海鮫の肝臓に含まれる肝油から取り出したスクワレンに、水素添加して安定化させた炭化水素です。近年はオリーブ油やコメヌカ油などの植物油から抽出されたスクワレンからも作られるようになりました。
スクワレンはヒトの皮脂物質でもあり、古い角質を落として皮膚を滑らかにする角解作用があります。
スクワランは無色透明で皮膚への浸透性が良く、べたつきのない液体で、乾燥や紫外線から肌を守る天然の潤い成分です。
肌なじみがよく、毛穴を詰まらせないことから多くの化粧品に使われ、そのままでマッサージ用のオイルやクリームなどの感触改良にも使われます。
医薬品においても軟膏や座薬の基剤としてよく用いられます。
また、マスク生活において需要が高まったリップアイテムにもよく使われる成分です。
参考文献
化粧品成分ガイド第7版