分子式ではC₈H₁₅NO₂と表され、トランス‐4アミノメチルシロクヘキサンカルボン酸という、アミノ酸の1種です。

医薬部外品主剤専用原料なので、配合は医薬部外品のみとなり、化粧品配合は認められていません。

白色で、結晶から粉末状になっており、水に溶けやすく、エタノールに難溶です。

メラニン色素生成誘導因子のプロスタグランジン抑制による美白と、タンパク質分解酵素のプラスミン生成抑制による抗炎症作用の有効成分で、美白の及び、肌荒れを防ぐ訴求として、製品に使用されます。

メーカーによって別称がありますが、同じトラネキサム酸です。

トラネキサム酸の豆知識として、資生堂が2005年に美白成分として申請し、医薬部外品の有効成分として承認されました。

トラネキサム酸には抗肌荒れとしての効果もあるため、資生堂はメラノサイトの活性化を抑える美白成分としては、mをつけてm-トラネキサム酸という名称を使用しています。

参考文献 化粧品成分ガイド第7版