ミツバチの巣を構成するロウを溶融、精製したものです。
白色~薄黄色の個体でわずかに特異なにおいがあり、味はほとんどありません。
油脂などに溶けますがミネラルオイル、スクワランなどの炭化水素には溶けにくい成分です。

古くから化粧品に使われており、保湿性、光沢、抗菌性、乳化性などの特徴から、口紅などのスティック状化粧品の基剤や、増粘性、成形性を生かし、他の油剤と組み合わせることでベースの形状や感触の調整に使われることが多いです。

漂白精製したミツロウはサラシミツロウと言い、医薬部外品にも用いられることがあります。

参考文献
化粧品成分ガイド第7版